誰にも聞けない彼女の作り方 「彼女が欲しい」を実現する方法
「彼女が欲しいけど、今まで彼女ができたことがない」
「恋愛経験が少ないから、彼女の作り方がわからない」
「周囲の人には彼女を作る方法が知りたいなんて聞けない」
彼女が欲しいけど彼女の作り方がわからないと悩む男は3つのタイプに分けられます。
1.ある女性を好きになるけど何もできないまま恋愛が終わる
2.ある女性を好きになって行動するけどいつも失敗する
3.女性に好かれることあるし、告白されたこともある。でも、好きになった女性には好かれない
大切なのは、彼女ができない原因を間違えないこと。原因を間違えていると、解決策も間違えます。風邪なのに便秘薬を飲むみたいに。
好きな女性にアプローチできないまま恋愛が終わる
何もできずに恋愛が終わる人が彼女を作るにはどうすればいいのか?
好きな女性と会話ができるようになったり、友達関係になることはできる。でも、それ以上の行動が何もできずに悩んでいるはずです。
なぜ行動できないのか?失敗するのが怖いからですよね。このタイプの人は「今なら好きな女性に告白しても大丈夫だよ。告白してみて!」とアドバイスされても、告白できません。
なぜなら、好きな女性の態度や行動からは、告白が成功する気配が感じられないから。正確には、彼女が好意のサインを出していても気づけないんです。
また、友達関係から一歩踏み出すことができないので、いい人止まりで終わってしまう傾向があります。
失敗が怖くて行動できない場合に必要なのは、成功する確率が高い方法ではありません。このタイプの人は、98%の確率で彼女を作ることができる方法があっても、失敗する2%になることを恐れてしまうから。
ということは?女性を食事に誘ったり告白して断られても、彼女に避けられないし今までの関係が崩れることはないなら、行動できるんです。
「そんな方法あるの?」と思うでしょうが、あります。
そもそも女性を食事に誘ったり告白していきなり嫌われることもなければ、避けられることもありません。
逆を考えればすぐにわかります。もし、あなたがまったく恋愛対象とは見ていない女性から食事に誘われたり告白されて、嫌いになることはありませんよね?
恋愛で失敗する人は、女性に断られた後の行動を間違うから嫌われたり避けられたりするんです。
このタイプの人が彼女を作るには、女性の反応が予想とは違った場合の対処を先に考えておくこと。そうすれば、何も行動できずに恋愛が終わることはなくなります。
好きな女性にアプローチするけどいつも失敗する
次に、好きな女性を食事やデートに誘ったり、思い切って告白したりと行動はするけど失敗する人が彼女を作る方法について。
このタイプの人には共通点があります。失敗するパターンがいつも同じなこと。
・職場である女性を好きになり食事に誘うと断られ、翌日から彼女が少し避けるようになる
・気持ちを抑えきれなくなって告白して断られる
・合コンや街コンに参加して気になる女性と食事やデートをすることができる。でも、二度目の誘いは必ず断られる
人によってつまづくポイントは違うものの、失敗する段階やパターンがだいたい決まっている。ここからわかるのは、ある段階になると必ずモテない行動をしているということ。
食事に誘って断られる人は、「いま誘うと誘いを断られるだけでなく距離を置かれる」というタイミングで毎回誘ってしまう。告白して断られる人は、好きな女性から恋愛対象と見られていない段階で毎回告白する。
合コンや街コンに参加して気になる女性と食事やデートができるのに二度目の誘いは応じてもらえない人は、初めての食事やデートで彼女をガッカリさせる言動を必ずしている。
だから、恋愛での失敗パターンがいつも同じなんです。さらに問題なのは、恋愛で失敗する行動・モテない態度を「無意識に」していること。いくら彼女の作り方を知っても、女性心理を学んでも、ある時点で必ずモテない行動をしてしまう。
恋愛で失敗するパターンがいつも同じ・似ている人が彼女を作るには、無意識にしているモテない行動をやめることが真っ先にすべきことなんです。
好きになった女性には振り向いてもらえない
女性に好かれることも告白された経験もある。でも、自分が好きになった女性には恋愛対象と見てもらえない人が彼女を作るにはどうすればいいのか?
このタイプの人は、モテる行動はできるんです。本人は気づいていないだけで。
問題は、付き合いたいと思っていない女性に対してはモテる行動ができていて、付き合いたい女性に対してはモテない行動をしていること。
「いや、特に何もしてないのに恋愛を意識していない女性からは好かれたり告白されたりするんです。」
そう、何もしていないと思うほど、自然にモテる行動ができているんです。そもそもモテる行動とは、目立つものではありません。
モテる行動が目立つもの・わかりやすい態度であれば、周囲のモテる男を見ていれば誰だって気づくし、参考にできます。そして、すぐにモテる男になれます。
目立つ行動はむしろモテない行動だったり、タイミングを間違えると女性にどん引きされる行動なんです。
付き合いたいと思う女性にはなぜか好かれない男は、足しすぎています。彼女に好かれるためにこうしよう、興味を引くためにこんな話をしよう、彼女に意識してもらうためにこんな態度をとろう、など。
逆です。必要なのは引き算です。好かれるために必死にモテない行動や態度を足していることが彼女ができない最大の原因。
好きな女性への接し方や連絡、好意の示し方が過剰になっていないかを常に意識してください。彼女ができない原因は、何かが不足しているからではなく、何かを足しすぎているからです。
自信とは?
自信とは、心に内在するものであり、目で見る事は出来ません。
ですが、自信が付いた時、自信を消失した時、全く自信が無い状態等を、自分自身で感じ取ったり、無意識の内に、そういった事が心の中で起きている事があります。
では、人はどんな時に、自信が付いたり、自信を失ったり、あるいは傷ついたりするのでしょう。
「ストローク」と「ディスカウント」という言葉があります。
「ストローク」とは相手(あるいは自分)の存在・価値・行動を認める=肯定するということを伝える、何らかの行動や働き掛けを意味します。例えば、微笑む、撫でる、「よくやったね!」、「頑張ったんだね」、「きっとやり遂げられるよ!」、「一緒に頑張ろうね」、「あなたなら大丈夫だよ!」・・・etc.
「ディスカウント」とは相手(あるいは自分自身)の事をバカにしたり、軽く見たり、無視したり、否定したりする心のメカニズムと、それが表面化した言動の全てを指します。例えば、叩く、殴る、蹴る、「何でそんな事も出来ないの?」、「バカみたい」、「あんたなんかには無理だよ」、「ムカつく」、「ウザい」、「キモい」・・・etc.
人はストロークを得ると(否定的ストロークという言葉もありますが、ここでは敢えて除外します)、嬉しい気持ちになり、自信という形として、心の中に残ります。そして、貯まる毎に心は安定し、周囲の人、又は自分自身にも、ストロークを与えられる様になります。
逆に、ディスカウントを得ると、様々な負の感情が沸き起こります。
無力感や絶望感に襲われたり、自分なんかいらないんじゃないか・・・と、自分自身を否定された事により、心に傷を負い、自信を失います。
又、ディスカウントは、自分自身に対して与えてしまう事もあります。
「私には能力が無い」、「きっと皆に嫌われてる」、「私なんか、可愛くないからダメなんだ」、「どうせ上手くいかない」・・・etc.
ディスカウントは、人から与えられるよりも、自らに与えてしまう方が、 より恐いのです。なぜなら、自分を傷付け、責め立てる事が、生きている内の365日、24時間の中でいくらでも出来ますし、自分自身を避ける事は出来ません。際限の無い自己破壊の先に待っているのが、「心の死」なのです。
弱った心は、ガラスの様なものと思います。大事に思い思われ、大切に扱えば問題は有りませんが、ちょっとした事で、粉々に壊れてしまいます。
19世紀のアメリカの思想家ソローは、「自分自身へのディスカウント」の恐ろしさについて、こう言っています。
「世間の意見がいかに乱暴なものでも、自分自身の意見の振舞う暴力に比べれば、ものの数ではない。自分自身をどう考えるかによって人の運命は左右される、あるいは暗示される」
自分自身を責めている時、人は誰かに頼りたくなったり、逃げだしたくなったりします。でもその前に、自分で自分をディスカウントをする事を止めると、心はずっと軽くなります。
心は壊れやすいからこそ、自分自身で守らなければいけない時もあるのだと思います。
心の安定を保つ、又は取り戻す為にも、他者から与えられたストロークをしっかり受容し、自分のものにする事と、自分で自分の良さを認め、ストロークという形で自分に与える事が大切なのです。
心は、安定した状態が続くと、強度が増してきます。
そうしていく内に、ガラスの心も、ちょっとやそっとのディスカウントでは壊れにくい、耐性ガラスの心になる、つまり打たれ強さやストレス耐性が出来ていくのではないでしょうか。
余談になりますが、傷つき易いか否かは別として、要領の良い人はいます。
人に胸の内を明かす事によって、理解を求める時に気を付ける必要があるのが、一番に、相手の心と自分の心に距離間があり、且つ相手が要領が良い場合です。
相談事は上手くかわし、弱った所に漬け込まれ兼ねません。心の弱った状態では、他者から弱点として捉えられる要素が多いのです。
安易に人を信用してはいけない、そう教え込まれた事は誰もがあるでしょう。
只、それもお互いの価値観と、相手によりけりなのです。
損得関係、要は、その人の個性や人間性以外のメリットがあるから話相手になったり、親しくなろうとする。。
もし、自分がその様な見方をされていると少しでも感じるのであれば、ひとまず冷静になり、相手と自分自身をじっくり見据える機会が必要かもしれません。
相手にとって、自分とは何なのか。
あくまでも悪い場合ですが、もし相手が悪巧みをするとしたら、一番に狙われるのは、お金、そして女性なら、身体です。
まして、心が弱っている時、辛くて寂しくて仕方無い時は、神にもすがる思いです。誰かに話を聞いて貰いたくなったり、頼りたくなったり、元気な頃よりずっと、孤独感に見舞われています。
言葉は悪いですが、悪事を働く人間程、そういった心が不安定な状態の人の「扱い方」に長けていたりします。
仮定に過ぎませんし、とにかく疑ってかかるべき、という訳でも無いのですが、実際に事件として報道されているのは、今に始まった事ではありません。コンプレックス産業の悪徳商法や、少し前に流行ったオレオレ詐欺は、典型的な例でしょう。
妙だと思ったら必ず、身内の方や、信頼出来る友達等に、相談しましょう。独断で行動するのは危険です。
特に、心が不安定な状態の時は、判断力と思考力が低下している可能性が高いのです。
そして、危ういのであれば、相手との関係を一切断つ覚悟の上で、自尊心=プライドを持つ事を忘れずに、自分自身の心と身体、家族、友達、時間、生きる道・・・かけがえのない大切なものを守り抜く勇気を持ちましょう( ー̀εー́ )
虫歯を減らす方法 なくす方法
虫歯を治すには自然には治らないので早期発見、早期治療が必要だと言われてきました。しかし、実は虫歯も自然治癒するのです。お口の中の環境さえ整っていれば歯を削らずに自然治癒を目指すことができるのです。それを知っている我々歯科関係者は小さな虫歯は削らず自然治癒させているのです。そして、歯を削らないことは歯を長持ちさせるために多くのメリットがあり、将来自分の歯を失わないためにはとても重要なことなのです。今回は虫歯を自然治癒させるための条件と歯を削らない治療法、削らなければいけない場合をお伝えします。ぜひ参考にしてください。
1.自然治癒には再石灰化が重要
歯は食事のたびに歯が溶ける脱灰(だっかい)と溶けた歯を唾液の力で戻す再石灰化(さいせっかいか)を繰り返しています。このバランスが崩れた時に虫歯が進行していきます。虫歯を自然治癒させるには出来るだけ脱灰を抑え、再石灰化を多くさせることが重要です。そして虫歯を再石灰化させるには虫歯予防以上に歯を強くしていく必要があります。ただし、自然治癒しているかどうかはレントゲン等で確認していかないと虫歯が大きく進行してしまい、急激な痛みや命の危険さえ及ぶこともあります。かかりつけの歯医者で定期的な確認をしてもらってください。
2.虫歯を自然治癒させる為の6つの条件
2-1.プラークを歯ブラシやデンタルフロスでしっかり落とせること
歯はプラーク(歯垢)によって出される酸によって溶かされてしまいいます。虫歯を自然治癒させるにはこのプラークを徹底的に無くして、お口の中を歯が溶ける酸性から、再石灰化を促進させるアルカリ性にしておく必要があります。アルカリ性にしておくと虫歯の部分に唾液中のリンやカルシウムが軟らかくなった虫歯に沈着し、虫歯の進行を抑えていきます。詳しくは「歯医者は絶対やっている!デンタルフロスで虫歯や歯周病を防ぐ方法」を参考にしてください。
2-2.フッ素を効果的に虫歯に作用させること
フッ素塗布は初期虫歯を治す、歯を強くする、虫歯菌の活動を抑える3つの効果があります。毎日少量のフッ素を虫歯に作用させることにより、自然治癒させることができます。最も効果が高いのは歯磨き後にフッ素のジェルを塗りこむことで、ジェルタイプは唾液に流されにくいため歯に長くフッ素を作用させることができます。詳しくは「フッ素塗布が虫歯を予防する効果と自宅でできるフッ素の使い方」を参考にして下さい。
2-3.間食や糖分を控え健康的な食事をとること
お口は食事のたびに酸性となり歯が溶かされます。溶けた歯は唾液のミネラルによって元に戻ります。食事の回数が多くなったり、だらだらと長時間食べたり飲んだりしていると歯は溶け続けてしまいます。虫歯を自然治癒させるには間食せず3度の食事をしっかりとることが重要です。食事は噛みごたえがあり、ミネラル成分が豊富な食べ物を取ることによって汚れが付きにくかったり歯を強くしたりして、虫歯の自然治癒を促進します。
2-4.唾液を多く出すためのキシリトールガムを噛むこと
キシリトールには虫歯の発生や進行を抑える効果がります。100%のキシリトールガムを食後噛むことによってキシリトールの効果にプラスして唾液が多く出されて、虫歯の自然治癒を助けてくれます。また外出先でどうしても歯磨きができない時などにはキシリトールガムを噛むことで多少の虫歯の進行を抑えることができます。詳しくは「キシリトールの虫歯予防効果/100%で効果絶大」を参考にしてください。
2-5.横や斜めになっている親知らずがないこと
親知らずが横や斜めに生えていると親知らずや親知らずの前の歯は虫歯になりやすくなってしまいます。その部分の虫歯を自然治癒させることは難しく、虫歯菌の温床になってしまいます。そのような親知らずは抜歯をしておきます。詳しくは「親知らずが原因で起こる6つの痛みのメカニズムと痛くない抜歯法」を参考にしてください。
2-6.金属やプラスチックの劣化による虫歯がないこと
お口の過酷な環境では金属やプラスチックは劣化してしまい、その隙間から虫歯になってしまいます。虫歯菌の温床となり、自然治癒を妨げてしまいます。できるだけ劣化の少ないセラミックで治療をして、虫歯菌が増えないようにします。詳しくは「70%の人が行っているセラミック治療/彼らが銀歯にしない6つの理由」を参考にしてください。
3.削らずに虫歯の進行を抑える方法
3-1.マウスピースで虫歯にミネラルを補給する
歯磨き後にマウスピースを使ってミネラル成分やフッ素を浸透させる方法が3DS(デンタルドラッグデリバリーシステム)です。歯医者でマウスピースを作り、寝る前によく歯磨きをした後、マウスピースの中に薬を入れて10~30分程度浸透させてから就寝します。
3-2.善玉菌で虫歯菌の住みかをなくすバイオガイヤ
善玉菌がお口の中の悪玉菌である虫歯菌の住みかをうばっていく方法です。歯磨きをして虫歯菌が減った後に、ゆっくりタブレットを舐めるのが効果的です。歯科医院でも市販でもバイオガイヤプロデンティスという商品が購入可能です。
3-3.高濃度のフッ素を直接歯に作用させるデュラファット
急速に進行しやすい子供の虫歯に効果的です。高濃度のフッ素を直接虫歯に塗りこみます。キャラメルみたいな色をしています。その部分には24時間、歯磨きをしないようにしてフッ素を浸透させて歯を硬くしていきます。
4.虫歯は進行すると自然治癒しない
4-1.虫歯の進行が止まっているか定期的に歯医者で確認をする
虫歯は神経までの距離が1/3程度までの深さであれば自然治癒が可能な場合があります。だだしそれ以上だと再石灰化やフッ素の力が及ばないために自然治癒は難しくなります。また、人工の詰め物や被せものの隙間からの虫歯は自然治癒ができません。歯医者で定期的に虫歯の進行が止まっているか確認していく必要があります。
4-2.神経のない歯は自然治癒しない
神経がなくなってしまうと自然治癒する能力は失われてしまいます。神経があることによって歯を硬くしたり、神経の空洞を狭くして新たな象牙質の部分を作ったりしてできるだけ細菌が神経の内部に入らないようにしています。神経がない歯は表面のエナメル質や被せものに隙間ができると虫歯菌が入ってきても防御することができないため虫歯が進行してしまいます。詳しくは「歯の神経を抜く前に知っておきたかった7つのことと最新治療法」を参考にしてください。
4-3.歯医者で定期的にクリーニングをして自分で取りきれないプラークを取ってもらう
100%プラークを残さない歯磨をすることは無理なのです。磨き癖や歯磨きで届かないところは歯医者で定期的にプラークを取ってもらう必要があります。また、虫歯の部分は歯の表面が凸凹したり、穴が開いている場所もあるかもしれません。自然治癒させるにはそういう部分もしっかり汚れを取る必要があります。詳しくは「歯医者で行うクリーニングの6つの疑問とセルフクリーニングの4つの手順」を参考にしてください。
5.唾液検査で虫歯のなりやすさを確認しておく
虫歯を自然治癒させるには自分自身の虫歯のなりやすさを知っておく必要があります。虫歯の進行は虫歯菌だけではないため、唾液の量と力とともに虫歯菌の数、食事の頻度、虫歯の経験、汚れのつき具合を分析し、虫歯になる確率を出し、自分の虫歯のなりやすさがわかります。科学的根拠に基づいて虫歯の進行を抑えることにより自然治癒を促進させます。このプログラムは予防先進国のスウェーデンで開発されたカリオグラムというソフトです。
まとめ
縄文時代には虫歯は多くありませんでした。食事も糖分はほとんどなく、生肉や堅い木の実などで小さな虫歯は歯がすり減ることによって無くなってしまうのです。現代人は甘いものも多く、ほとんどが軟らかい食事です。しかし、その分虫歯の研究が進み、ある程度の虫歯であれば自然治癒させることもできます。
いじめについての思考
いじめの定義
1.文部科学省の定義づけ
①自分より弱いものに対して、一方的に
②身体的、心理的な攻撃を継続的に加え
③相手が深刻な苦痛を感じているもの
であって、学校としてその事実を確認しているもの。なお、起こった場所は学校の内外を問わないものとする。
2.警視庁の定義づけ
いじめとは、単独又は複数の特定人に対し、身体に対する物理的攻撃又は言動による脅し、嫌がらせ、無視等の心理的圧迫を反復継続して加えることにより、苦痛を与えることをいう
いじめの言葉
からかう ふざける いたずらをする いびる しごく いじわるをする のけものにする いやがらせをする いためつける むしする しかとする ハブする うざがる きもがる etc
日本語にはいじめに近い言葉がたくさんあるが、それぞれに少しづつニュアンスの違いがある。
例えばいたずらといじめを比べると、
いたずら ─ プラスイメージ ─ 明るい・親近感・お互い様・子供らしい・平等
いじめ ─ マイナスイメージ ─ 暗い・陰湿・悪意・一方的・隠れて・差別
けんかといじめを比べると、
けんか ─ 対等な関係 ─ オープン・単発的・暗黙のルールにしたがった相互攻撃・双方が苦痛を味わう
いじめ ─ 支配,被支配の関係 ─ 陰湿・執拗・ルールも際限もない一方的攻撃・一方だけが苦痛を味わう
また、言葉の暴力や心理的暴力の例として
相手を馬鹿にして汚い言葉をぶつける
バカ、アホ、ブス、デブ、くさい、汚い、あっちいけ、死ね、きもい、うざい ・・・
にらみつける。わざと不機嫌な態度をとる。
無視する。シカトする。避ける。
相手の目の前で物を投げる。壊す。嫌がらせをする。
自分の失敗を相手のせいにする。
友達の前で侮辱する。
仲間はずれにする。
いじめのメカニズム
いじめるという手段を使い、支配という目的を達成する。
妬み・恨み・憎しみが三要素
いじめによる達成感や快楽感・ストレス発散、ヒーロー意識も起きてしまう。また排除する気持ちや他への恐怖感から起こすこともある。
いじめられる側にも自分を卑下したり、自分が悪いと考えてしまうことが多い。
また、教師に告知することにより、より悪化することを恐れるため申告しない場合が多い。
口封じのために脅されたりして、発覚しないように脅迫されることもある。
いじめの四層構造
加害者 いじめている当事者
被害者 いじめられている当事者
観衆 周囲ではやし立てたり面白がって見ている者
傍観者 見て見ぬ振りをして関わらないようにしている者
いじめの原因
いじめの原因はさまざまあるが、下記に述べる具体的な原因の複合と考えるのが妥当であ
ろう。また、いじめ側が個人あるいは複数の場合や団体や学校・企業という局面を想定でき、肉体的・精神的な攻撃がなされる。
原因1
ストレス発散のいじめ
加害者側が、プレッシャーのかかる環境におかれていて、自分の欲求が満たされない状態のときに、抑圧的な状況を精神的解消ですることによって発散する。学校や職場で、あるいは家庭で抑圧的な状態になると起こる。
厳しい管理主義、極端な偏差値主義、過酷な競争主義、劣悪な家庭環境など
原因2
相手を支配するいじめ
加害者側が、力の誇示・支配することで自らの力を再認識して満足を得ようとする自己中心的な考え。自分の欲求を抑えられない幼児性のため、後に孤立する場合がある。常に相手より上位者でいるために、暴力的・身体的・精神的ないじめを繰り返す。
男女間ではデートDV、職場ではパワーハラスメントになる場合がある。
原因3
達成感や快楽感を得るためのいじめ
加害者側が、いじめること自体で快楽感や達成感を感じ、多種多様の身体的・精神的いじめを加える。最近はSとかどSという言葉で表したりしている。一種のサディズム。他の原因と複合していることが多い。
原因4
除外するためのいじめ
加害者側が、無視・しかと・いびり出すように排除するためのいじめを行う。自分達のグループや団体などから除外するために行ういじめの行為。姑が嫁をあるいはその逆もある。職場ではリストラの悪質な例などが当てはまる。傍観者は次に自分の番に来ることを恐れる恐怖感もあり、追随したいじめを行う場合も見られる。
原因5
仕返し的ないじめ
加害者側が、元いじめにあっていた場合や恐怖感から出た身を守ろうとした場合のいじめもある。自分がいじめられた記憶から他人に対し不信感が増幅し、いじめられる側からいじめ側に転向することはよくある。
原因6
発達障害などを持っている場合のいじめ
軽度発達障害などを持っている場合は、たいていはいじめられる側にいることが多いが、攻撃性を持っている場合に加害者側になることがある。暴力的になったりパニックのようになったりすることもある。また、コミュニケーションのとれない障害を持っている場合に、意味を取り違えて根に持ったりし継続的にいじめてくることもある。
原因7
その他のいじめ
知らない間に加担しているいじめ
ソーシャルスキルのない場合など
加害者が、見知らぬ個人や集団に対して、偏見や思い込みから恐怖感を抱き、いじめにつながることもある。また、人付き合いが不得意な場合に相手に無関心であったり声をかけなかったりすることによって、無視と同様ないじめになってしまうこともある。気づかずに相手に精神的な苦痛を与えてしまうことも、いじめの部類に入れられてしまうこともある。また、傍観者のように、見てみぬ振りという形のいじめも、最近やっと認められるようになった。自分がいじめの対象者になりたくないための保身も、加害者側に加担していることになる。法律的にも、見て見ぬ振りが刑事事件になった場合は、刑罰に問われることもある。
脳科学的な実証
脳科学的に見れば、主として大脳辺縁系における、より愛されたいという欲求・集団(序列)欲・他を下(格下)に見たり・扱ったりすることで相対的に自らの自尊心を満たしたいとする ほぼ無意識下における一連の欲求を大脳新皮質の前頭連合野におけるコントロール・理性的判断などが上手く働かないままに、その欲求を短絡的に満たそうとする行動様式を いじめ(衝動)と考えることができる。それが集団的いじめに至る心理は、いじめのメカニズムにて前述。
こういった大脳辺縁系における欲求レベルには、個人差がありその基本的な欲求が強いほどそれに相応した理性的能力(大脳新皮質の前頭連合野など)も発達しやすい傾向があり、また向上心や進歩の原動力となりうるものである。
人は、誰しも完全な理性的能力を備えて生まれてくるわけでない。理性に関わる前頭連合野は、最初は空っぽのハードウェアのようなものであり、しつけ・社会のルール・教育などの後天的な学習作用によって脳神経細胞のネットワークを形成し理性的コントロール能力をつけていくことから、程度の差こそあれ いじめ衝動は、いつでも誰にでも起こる可能性がある。
従って将来的な人的資源を有効に活用するという観点からもいじめられる側と同様にいじめる側に対する注意・指導・教育・育成的関与は、極めて重要であると言える。特にいじめる側に対しては、いじめは、卑怯な行為であり、社会のモラル・ルールに反する(人権侵害等)ことを、なるべく自ら気づくように促し学ばせることが、極めて重要である。
大脳辺縁系や新皮質をはじめ心身を健やかに育成させるためには、脳から発せられる
(出典:フリー百科事典)
いじめの起こりやすい環境、起こりにくい環境
いじめという現象そのものは世界各地で起きている人間社会に普遍的なものである。しかし、いじめの起こりやすい社会環境と起こりにくい環境があることは社会学的研究によって知られている。
① いじめの起こりやすい環境
全体主義的環境
1.一元的・単層的集団(個人が単一の集団に帰属している)
2.閉塞的集団「入れ替えがない」
3.帰属圧力の強い集団
4.同調圧力の強い集団「空気を読め」
5.聖域的集団
6.縦型社会
7.身分制社会(階級硬直型社会・格差社会)
8.監視型社会(人・権威・カリスマによる支配)
9.秘密主義的社会
10. 情緒主義集団
(例):刑務所、日本型企業、官公庁、日本や米国のようなクラスルーム型学校、制服のある集団、一貫校、修道院、政治団体、反省会、総括集会、地方中規模市町村、mixi(mixi八分)
② いじめの起こりにくい環境
1. 多元的・多層的集団(個人が様々な集団に帰属している)
2. 開放的環境(部外者・部内者の境界が緩い)
3. 任意性、選択性の高い集団
4. 個人尊重型集団
5. 公的(パブリック)空間
6. 横型社会
7. 競争型社会(順位の入れ替えが常に起こる社会)
8. ルール型社会(ルール・法・道理による支配)
9. 情報公開型社会
10. 合理主義的集団
(例):欧州型企業、大学や単位制高校、欧州のようなフリースクール型学校、予備校、頻繁に試験によってクラス替えのある学校、勝手連、2ちゃんねる(ただしいじめの原因をつくることはありえる)
また統計上、年齢的には思春期、第二次性徴期にいじめ行動はもっとも起こりやすいが、制服を着せられ、部活などの縦型の身分制度を強調される中学1年生でいじめの発生件数が小学6年生の3倍に激増し、受験シーズンの3年生になると3分の1程度までに激減することがデータとして知られている(ただし少子化によって高校に容易に入れるようになり、また中高一貫校などで受験が必要なくなるにつれて、この減少傾向は弱まりつつある)。
(出典:フリー百科事典)
性的ないじめ
教育現場ではタブー視されているため、加害者を性犯罪者とせずに、いじめとして処理される。そのため教育的配慮という名の下に隠蔽されてしまうことが多い。
最近は、デートDVと呼ばれるものもある。
親密な関係の相手に対する暴力のこと。
大人だけではなく若者の間(中学生や高校生)でも急速に広がっている。
好きだという気持ちが束縛へと移行し、身体的・精神的・性的などのさまざまな形でおきることがある。
暴力という手段で、支配と服従という目的のために、被害者が増加している。
意識調査テスト あなたのデートDV理解度チェック
次のことがらで正しいと思うものには□の中にチェックを入れてください。
□ 1 DV なんておとなしかおこならい
□ 2 デートDV なんて高校生に起きていない
□ 3 デートで暴力をふるわれる女の子なんて少ない
□ 4 起きたとしてもきっと1回だけだ
□ 5 望んでいないのにセックスする女の子などいない
□ 6 いちどセックスしたら「彼女は俺のものだ」と思っていい
□ 7 デートでレイプされるされる子なんて自分が悪い
□ 8 お互いにきらいになって別れそうになったときに起きる
□ 9 暴力をふるうのは相手を好きじゃないからだ
□ 10 暴力をふるわれる理由が女の子の方にある。
□ 11 うんと親しくなれば、女の子が嫌がっても男の子がセックスをしたがるのはしかたない
□ 12 女の子がどうしてもセックスがいやなら避けられるはずだ
□ 13 セックスのとき男の子が避妊したがらなければ、女の子は無理強いできない
□ 14 女の子の方から避妊してなんて言ったら嫌われる
□ 15 避妊なんて格好悪い
デートDV傾向チェック
特定の交際相手がいない人は「もし交際相手がいたら自分はこうする(こう考える)」 という設定で答えてください。また、「被害者は女の子、加害者は男の子」とは限らず、逆の場合も考えられます。その場合は、男女を読み替えてください。いずれにしても、非暴力の感性を磨き、小さな暴力の芽に「NO!」と言えることが大切なのです。
女の子用 |
①他の男子と仲良くしていることを彼氏に責められても、私が悪いのだから仕方がない。
( YES NO )
②私が何か失敗した時に、彼氏から「だからおまえはダメなんだ!」「お前なんかにできるはずがないんだ!」と言葉で非難されるのは仕方ない。
( YES NO )
③彼氏のことは最優先であり、彼氏との約束は変更したり破ったりしてはいけない。
( YES NO )
④彼氏が私に無断で私の携帯を見たり、データを消去したりと、自分の物のように使っても注意すべきではない。
( YES NO )
⑤私が失敗した時には、周囲に人がいてもその人たちの前で非難されても仕方がない。
( YES NO )
⑥彼に貸したお金は催促すべきではない。 ( YES NO )
⑦私は彼氏の言うことをきくべきであり、彼氏のためなら何でもすべきだと思う。
( YES NO )
⑧彼氏に対し「私のような女性と付き合ってくれるのはこの人しかいない」と思う。
( YES NO )
男の子用 |
①彼女が他の男子と仲良くしていると、彼女に暴力(身体的…言語的・精神的…性的)をふるいたくなる。
( YES NO )
②彼女が何か失敗すると「だからお前はダメなんだ!」「お前なんかにできるはずないんだ!」と言葉で非難する。
( YES NO )
③彼女が自分と会うことより他の用事を優先したら腹が立つ。 ( YES NO )
④彼女に無断で彼女の携帯を見たり、データを消去したりと自分の物のように使う。
( YES NO )
⑤彼女に対してむかついた時は、周囲に人がいてもその人たちの前で非難する。
( YES NO )
⑥彼女から借りたお金は返さなくてもいいと思う。 ( YES NO )
⑦彼女は自分の言うことをきくべきだと思う。 ( YES NO )
⑧彼女に対し「俺以外にお前と付き合ってくれるような男はいないぞ」という。
( YES NO )
※どんな人でも一つくらいYesがあることでしょう。これからでもそれを変えていくことはできるのです。
●引用・参考文献「若者のためのデートDV防止プログラム」(山口のり子著 梨の木舎)
「これって暴力?」((財)女性のためのアジア平和国民基金)
いじめの対策と予防
いじめの対象あるいは標的
1. 身体的・精神的弱者
肉体的・身体的に弱々しい者、障害を持つ者、精神的に弱い者、引っ込み思案な者、内向的な者、動作が遅い者、依存的な性格の者、付和雷同型の者など
2. 自分達と違った者
協調性の乏しい者、個性的な者、特異な才能を持つ者、自分達と違った価値観を持つ者、反対者、疑問を訴える者、周囲から疎まれる者、
上記の立場が固定していることもなく、いじめ加害者と被害者が逆転することも多い。また、その立場は常に流動的であるために、誰もがいじめの対象になりうる環境にいる。
遊びやふざけの中で、あるいは喧嘩という形でいじめ偽装をされる場合もある。それが継続的になされると深い心の傷として当事者には残ってしまう。回復するのが困難なトラウマとして大きな苦痛を伴う。
いじめ被害者の心理
いじめられていると認めたくない (自尊心が傷つく)
我慢して、耐えている (排除されたくない)
抵抗しない (自分のポジションを守る)
その場 (グループなどから) から逃げずにいる (グルーピング)
告げ口を嫌う (いじめが陰湿になるため)
親などに心配かけたくない (よい子を演ずる)
など
いじめ対処
いじめはなくならないもの、必ず起きるもの、小さないじめこそいじめ解消の教育・指導・しつけのチャンスと捉えることが望まれる。
いじめ問題について、正面から向き合える大人の存在が重要であり、いじめはもっとも卑怯な恥ずべき行動ということを、小さいときから学ばせ、気づかせることが、適応能力・免疫力・自己治癒能力をはぐくむことができる。
ただし、自力解決が困難な場合のサインを見落とさず、いじめ問題の専門家に委ねることも必要である。
その場での対処
子供同士の場合、いじめ加害者がいじめているその場で反論されると逆効果になる恐れもあるため、怒らせないように明確に指摘しなければならない。集団によるいじめの場合は個人あるいは少人数での反論は難しい。すぐ教師や近くの大人に相談できるとよい。ただし、そのことによっていじめがひどくなったり、以前よりもエスカレートしたりする可能性も否定できない。
教師や大人にとっては、その場での対処がチャンスと考え、いじめがどんなに卑怯なことなのかと気づかせ学ばせることが教育的配慮であり、根気よく継続することが対人適応能力を伸ばすことになる。ただし、加害者だけを追及し謝罪のみの対処をすれば、より陰湿ないじめ・学校外でのいじめなどの継続があると考えなくてはならない。
教師などに相談した場合、告げ口としてよりエスカレートする場合がある。
匿名で教師・担任や近くにいる大人に、文書などのような残るもので相談あるいは訴えることが、効果としては大きい。また、文書化したことが証拠として残る。
ひどいいじめの場合は、法的手段に訴えることもできる。
いじめの予防
いじめの芽の段階で大人がどのように関わるかが重要。過保護・過干渉は人間関係の構築を阻害し、免疫力や自己治癒能力を奪ってしまう危険性がある。
また、いじめの問題は、大人の問題でもあり、大人の写し鏡として子どもたちがその前兆を知らしめていると考えて欲しい。
家庭力・教育力の低下が拍車をかけ、親や教師の力もアテにならない閉塞感が、社会情勢で一般になりつつあることも、子供からの警鐘と受け止めたい。
人と場所は重要な要素であり、コミュニケーションがうまく取れなくなってきている若者達を、如何に導くかが大切である。
以上のことから、如何に困難を乗り切るか、如何に人間関係を構築するか、問題が起きたときに如何に対応するかの適応能力を培うために、いじめ問題をチャンスとして気付き学ばせることが必要。
いじめのサイン
いじめのサインは必ず出ている。
不機嫌の状態が長い
学校の話しを急にしなくなる
急に怒り出す
部屋に閉じこもりがちになる
食欲がなくなる
暗い表情を見せる
塞ぎがちになる
目を合わせなくなる
友達の話をするとすぐに怒る
先生の話をするとすぐに怒る
気になる一定の言葉にかなり反応する
兄弟姉妹にあたる
いつも明るい振りをする
など
思春期だと親の顔色をうかがうことが多いため、なかなか打ち明けようとしない。「心配をかけさせたくない」「いじめを受けていることを認めたくない」「弱音を吐いてはいけない」「惨めな姿を見せられない」「チクッたと思われたくない」「親が信用できない」「先生が信用できない」などの心情を読み取る。
犯罪的いじめにエスカレートしたとき、口封じをしてくる
金遣いが荒くなる
何に使うか理由を言わない
親の財布から現金を抜く
通帳が紛失する。
顔や身体に傷がある
傷の理由が曖昧
電話やメールをひどく気にする
など
家族としての対応
いじめサインに気付いたり、事実を話されたとき、大きな不安感でいっぱいになるため、思わぬ行動をとってしまうことが多いので冷静に対処する。特に子供に対しては追いつめること、叱咤激励は不信感を増幅し口をつぐませてしまう。何ごとも受け止める受容の心と共感が心を和らげる。「やり返せ」「負けるな」「みんなと仲良くしなさい」は逆効果。
また、不安が怒りに転化することが多く、被害者である自分の子供をふがいなく感じて責めたり、加害者に対して怒りが納めきれず攻撃したりすることも多い。監督者の学校や教師を敵視してしまいがち。
心に傷を受けてしまったと感じたときは、アフターケアができる人と居場所をつくる。
いじめ行為後のアフターケア
悪質ないじめ行為によって、いじめ被害者が苦痛とその後の影響を伴うことが多い。
精神的に追いつめられると、絶望感・無気力感に襲われ、心のよりどころを喪失し、社会的適応を阻害し、精神疾患に陥る場合が多々ある。精神疾患としては、鬱病・PTSD・自傷行為・他害行為・パニック障害・解離性障害などになることがある。また身体的症状として、頭痛・腹痛・疲労感・不眠あるいは睡眠過多などになる。その結果として、不登校・引きこもり・閉じこもり・ニートになったり、最悪の場合自らの命を絶つこともある。
その上、いじめ被害者及びその家族あるいはいじめ加害者及びその家族が、社会的孤立に陥ったり、報復を受けたり、差別されたりすることがある。
いじめの傍観者や観衆がいじめを目にして、対人恐怖症、人間不信、極度の緊張感、トラウマを感じ、精神的ショックで長く煩い悩む場合もある。
したがって、アフターケアは重要な課題である。
いじめなどによる心の傷を癒すこと
上記に述べてきた他にも、いじめ問題に対してあらゆる方面から、その対応が取りざたされている。しかしながら、被害者や加害者、そしてその家族を含めて、深い心の傷を癒すための方策はあまり聞いたことはない。卑怯な加害者を罰したからといって、見て見ぬふりの観衆や傍観者が心をいれかえたとしても、心の傷が無くなるわけでもない。
いじめが起きたその後の社会生活を心豊かに過ごすためにも、心の傷を癒し、人に優しく思いやりを持つためにも、重要な課題であるにもかかわらず見過ごされてきている。
ヒーリングとセラピーの分野が、学術的にも認められる必要があるだろう
首里城ご案内オススメポイント
栄華を物語る世界遺産
琉球王国の政治、外交、文化の中心地として威容を誇った首里城。
1945年の沖縄戦で灰燼に帰した首里城は、1992年、沖縄の本土復帰20周年を記念して国営公園として復元されました。
また中国と日本の築城文化を融合した独特の建築様式や石組み技術には、高い文化的・歴史的な価値があるとされ、首里城跡は、2000年12月、日本で11番目に世界遺産に登録されました。
鮮やかな朱色に彩られたその姿は、王国の歴史、文化の息吹を伝える雄姿であり、沖縄のシンボルそのものといえるでしょう。
首里城とは
首里城は沖縄の歴史・文化を象徴する城であり、首里城の歴史は琉球王国の歴史そのものである。
首里城は小高い丘の上に立地し、曲線を描く城壁で取り囲まれ、その中に多くの施設が建てられている。いくつもの広場を持ち、また信仰上の聖地も存在する。これらの特徴は、首里城に限られたものではなく、グスクと呼ばれる沖縄の城に共通する特徴であった。他のグスクは首里城との競争に敗れ滅んでしまったが、首里城はグスクの特徴を保持しながら新たな発展を遂げたのである。
首里城は内郭(内側城郭)と外郭(外側城郭)に大きく分けられ、内郭は15世紀初期に、外郭は16世紀中期に完成している。正殿をはじめとする城内の各施設は東西の軸線に沿って配置されており、西を正面としている。西を正面とする点は首里城の持つ特徴の一つである。中国や日本との長い交流の歴史があったため、首里城は随所に中国や日本の建築文化の影響を受けている。正殿や南殿、北殿はその代表的な例である。
首里城は国王とその家族が居住する「王宮」であると同時に、王国統治の行政機関「首里王府」の本部でもあった。また、各地に配置された神女(しんじょ)たちを通じて、王国祭祀(さいし)を運営する宗教上のネットワークの拠点でもあった。さらに、首里城とその周辺では芸能・音楽が盛んに演じられ、美術・工芸の専門家が数多く活躍していた。首里城は文化芸術の中心でもあったのである。
1879年(明治12)春、首里城から国王が追放され「沖縄県」となった後、首里城は日本軍の駐屯地、各種の学校等に使われた。1930年代には大規模な修理が行われたが、1945年にアメリカ軍の攻撃により全焼した。戦後、跡地は琉球大学のキャンパスとなったが、大学移転後に復元事業が推進され現在に及んでいる。復元された首里城は、18世紀以降をモデルとしている。2000年12月には、首里城跡が世界遺産に登録された。
2000年12月、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」が日本で11番目の世界遺産として文化遺産に登録されました。